午後には早々と売り切れてしまうことも多い、パン屋のルソントさん。駅からの利便性と、進修館や役場などの建物に魅力を感じ宮代町に移住。その後、お店をオープンさせたそうです。開店まもない頃に取材をさせていただいた記事です。
※この記事は「みやしろで暮らそっ」のバックナンバーから反響の大きかったものをリライトしたものです。
(2012年9月特集より)
東武スカイツリーライン「姫宮駅」西口。駅前の住宅地にある大きなガラス窓の家。そこが「ルソント」さんです。店長さんは38歳、奥さまとご長男の三人で2011年に宮代での暮らしをスタートしました。
店長の間仲さんにお話しをうかがいました。
—どうして宮代町の姫宮という土地を選んだのですか?また移住の決め手はなんですか?
妻と共稼ぎしていた頃、マイホームの購入を考えていました。土地を選ぶ基準は、やっぱり価格と駅からどのくらい離れるかを随分考えました。妻が車を運転しないので、極力駅に近い場所が良かったんです。
宮代に決めた理由は、あの役場や進修館に魅力を感じたんです。宮代町の役場や進修館のような建物を持った町は、そうそうないですよね。
公共施設も私にとっては充実していて、良く図書館を利用します。子供を育てる上での支援もいいと思いました。
魅力や条件を色々整理して、駅近の姫宮の物件に決めました。
妻も今は子育てに専念。「子育て支援センター きしゃぽっぽ」などに出向いて、ママ友作りを楽しんでいます。
ママ友が出来ると、ママの先輩から色々教えてもらったりして、 とても助かっているらしいです。
—パン屋さんとご自宅が一緒ですが、一日の生活はどのような感じですか?また、お休みの日の過ごし方を教えてください
朝4時から仕事を始めて、12時まではとても忙しく、午後は午後で、買い出しや細かい仕事があります。休日も、帳簿付けやらいろいろあり、自分の時間はなかなかとれません・・・。
家族がすぐそばに居ても、一緒の時間を過ごすのは、まだまだって感じです。
—姫宮での暮らしはいかがですか?
この辺りは、とても静かでビックリです。引っ越しの挨拶をしに近所をまわった時、とてもいい人ばかりで。感謝の気持ちでいっぱいです。お店を開く事を伝えたら、「楽しみにしているよ」って、声をかけてもらって嬉しかったですね!
—パンを作り始めてどのくらいですか?
パンを焼き始めてから5年くらいです。パンを焼くのは昔から好きで、サラリーマン時代から趣味では焼いてましたけれど・・・。
会社に勤めると、物事を一から十まで全部やり通すって案外ないんですよね。パンを焼くのは、材料から始まり生地を練り完成品に至るまで、全部自分です。最後まで見届ける事ができるのが楽しいんです。やりがいがありますよ。
それともう一つ、誰も作っていないパンを作りたい。コンビニで売っているパンは、コンビニで買えばいい。どこにも売ってない自分のパンを作りたいです。
—良心的な価格設定になっているようですが、赤字にはならないのですか?
私は儲けより買いやすさですね。大手のパン屋にいたらロスを計算して販売しますけど私は個人業なんで、大手とは違うやり方をしたい。日々売れる分を作って販売しています。正直、残れば辛いですよ・・・。でも、何とか家族が生活出来ればいいんです。
—パンを作るにあたって、こだわっている事はありますか?
粉にはとてもこだわって厳選しています。だからって具材はどうでもいいって事ではありませんよ。
せっかく宮代に住んだのですから具材は宮代産を優先して買い物をしています。 宮代町で生産された物を沢山使って美味しいパンを使れたら最高ですね。
◆最後にパンの豆知識を教えていただきました。
保存方法は、焼き立ての日であれば紙の袋。翌日からはビニールに入れてください。パンに一番いけないのは冷蔵だそうです。パンは室温4度を一番嫌うので、食べられない時は食べやすい大きさに切ってビニールに入れて冷凍するのがいいそうです。間違っても、切らずに冷凍しないでね。
【編集後記】 忙しい時間をさいてお話を聞かせてくださりありがとうございました。 「ブーランジェリー ルソント」さんのホームページです。 |