佐々木敦子・みやしろマルシェ実行委員
佐々木識恭・公務員
2013年移住 埼玉県出身
2019年2月、新しい村で開催されたみやしろマルシェ里山ver.3。
早朝から会場準備をしていたのは役場の職員と
みやしろマルシェ実行委員のみなさんでした。
その中に彼女の姿を見つけました。
新しい環境で子育てをする中で
以前は春日部市に住んでいましたが、子どもを授かったのを機に
自然豊かな環境で子育てをしたいと考えるようになりました。
そして夫の実家がある春日部市と私の実家がある白岡市の近くで、
自然が豊かなこの町に家を建てることにしました。
当時、私は越谷の病院で看護師をしていました。
引っ越してきて長女が生まれてからも、一緒に電車で通勤して
職場の託児所へ子どもを預けて仕事を続けていました。
忙しい毎日の中で地域との関わりはあまりなく、
休日に子育て支援センターへ行く程度でした。
みやしろマルシェの始まり
そんな2014年の夏のこと。町の企画で
“宮代町の将来を考えるワークショップ”が開催されました。
このワークショップは無作為で選ばれた町民や
商工会員などが集まるもので、わたしもたまたま参加者として選ばれました。
テーマがおもしろそうだったし、
知り合いができればいいなと思い参加してみることにしました。
その中で「宮代町らしいマルシェを開催し町を盛り上げて行きたい!!」
という意見が出ました。私もこの町の一員になって
地元が盛り上がるというのはとてもいいことだと思いました。
そして、年齢も職業も違う同じ気持ちを持つ仲間たちと
ゼロからスタートさせることにとても魅力を感じました。
それがみやしろマルシェの始まりです。
トウブコフェスティバルは
産後3ヶ月の頃でした
みやしろマルシェ実行委員としてはじめて参加したのが
「トウブコフェスティバル」でした。
トウブコフェスティバルでは「子ども」をテーマにすることで
出店者も来客者も若いファミリー世代が中心となりました。
私はこの企画中に二人目を授かり、仕事も続けながら会議に参加していました。
「無理しなくていいよ」とみなさんに言われていましたが、
考えていたことが実現していく過程が楽しくて、
出産予定日にさえ、まだ産まれないからと会議に参加したくらいでした。
トウブコフェスティバル当日は 産後3ヶ月で、
ベビーカーに下の子を寝かしながら本部にいました。
周りを眺めていると、買い物をする大人たちの近くで
芝生広場を駆け回る子どもたちの元気な声が響いていました。
みんな楽しそうで、私もとても嬉しかったです。
進修館を中心にして宮代町を大いにPRすることができた
トウブコフェスティバルは、毎年大人気のイベントになりました。
でも「次も楽しみ!」という期待が大きくなるにつれ、
継続していく難しさというのも感じているところです。
活動の中で生まれた
「ママさんサポーター」
2人目を出産後は看護師の仕事を離れ、子育てに専念しています。
みやしろマルシェ実行委員を続けることで社会との繋がりができ、
世界が狭くならずにいられることはとてもありがたいです。
ある日、子育て支援センターで仲良くなったママさんたちと
みやしろマルシェ実行委員についての話をしたのですが、
「やってみたいけれど、子どもも小さいし、会議にも参加できるかわからない」
という意見を聞きました。
そこで実行委員のお手伝い的な立場で
当日のマルシェの準備や片付けをできる範囲でやってもらう
「ママさんサポーター」になってもらい、
少しでも参加したいという気持ちのある方が
参加できるような形を作りました。
最近では、会議中に子どもを保育士さんに
預けることができるようになったので、
もっと子育て中のママ達に参加してもらえるといいなと思っています。
参加した講座が
仕事につながりました
進修館で行われたスマートフォンでの
撮影テクニックを学べる講座に参加した時に、
講師を勤めたカメラマンの大木さんと知り合いました。
その後カメラマンのアシスタントをやってみないかと誘われて
月3~4回、お仕事をさせてもらうようになりました。
撮影の多くは七五三や入園・入学、誕生日などお祝いの場面で
ご家族のみなさんと一緒にお祝いができるので
いつも幸せのお裾分けをいただいています。
看護師の時もそうでしたが、アシスタントも
人と関われる仕事なのでとても楽しいです。
おもしろそうなイベントには
積極的に参加
今までに参加して特に面白かったのはトラスト祭のツリークライミングと
ドラム缶ピザ作り体験です。夫は何でも付き合ってくれるし、
自分でも興味を持ったことには参加しています。
特に子育て支援センターのパパ講座は、子育てのアドバイスがもらえたり
子どもとのかかわり方の勉強になるそうで、よく参加しています。
「広報みやしろ」は情報の宝庫です
私はよく「どこでその情報知ったの?」と聞かれることがありますが、
実は”広報みやしろ”をじっくり読んでいるだけなんです。
月初めに届く広報みやしろは情報の宝庫です。
“埼玉県ワンナイトステイ事業”も広報みやしろで見つけました。
外国で日本語を教えている先生のホームステイを受け入れる
ワンナイトステイに登録をして、何度か受け入れをしました。
最初は家に外国人がいることに戸惑っていた子どもたちですが、
何度か経験するうちに積極的に関わることができるようになって、
子どもたちにもいい影響を与えているように感じます。
この他に進修館の運営協議会委員もしています。
宮代町のシンボルである進修館は
その建物が象徴するように自由な空気が味わえる素敵な場所です。
進修館の運営に関わることで町の歴史にも少し詳しくなりましたし、
この場所で”宮代町らしいマルシェ”が開催できていることを
改めてすごいことだと感じています。
町の人たちとの
ふれあいが楽しいです
午前中には娘と近所の川沿いを散歩しています。
そこで知り合ったおじいちゃん3人と娘が仲良しになり、
とてもかわいがっていただいています。
お野菜をくださったり、家に遊びに行ったり。
宮代町の方たちは優しくて、新たに知り合うのが楽しいです。
春には、毎日の散歩道に桜が咲きます。
子どもたちには人の優しさや自然の美しさを感じでもらい、
大きくなった時に宮代町で育って良かったと
思ってもらえるように育てていきたいです。
宮代町で出逢う人たちは・・・
・・・「やさしい」
【編集後記】 度胸があって頼りがいがある、心配りが行き届いていると、 看護師としてのキャリアはお休み中でも、子どもとの時間を大切にして 彼女のようにパワフルに活動できなくても、 |
<関連リンク>
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