〝今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり″ 竹取物語より
昔、身の回りには竹を利用するものが多くあった
日本家屋の土壁の土台は竹が組まれていたし
生活雑貨も竹で作ったものが多かった
竹馬 竹とんぼ 竹ぽっくり
子どもの遊びの中にも竹があった
竹を割ったような性格
竹のようにすくすくと育つ
破竹の勢い
身近な存在だった竹を例えた表現も多い
先人たちは
竹から多くを学び
大切にしてきた
生活習慣が変わり
竹の出番が少なくなった現代
竹は珍しいものとなり
人が入らなくなった竹林は
荒れてしまう所も多いという
そんな竹林を維持するために竹を切り出し
アート作品を作ろうというのが
「竹のアート」というイベントだ
今年も新しい村のほっつけ田で始まった
「竹のアート」の展示
刈り入れが終わった田んぼには
自由な感性の作品たちが並んでいた
深夜に降った雨で
足元の悪いほっつけ田を注意深く歩く
大きな作品越しに空を見上げる
空はどこまでも青く澄み
私は大きな息を吸い
解放感を楽しんだ
作品からは人の気配を感じる
これは
竹の命を使い切る作り手たちの想いだろうか
または
おもしろいことをしようっていう
情熱みたいなものだろうか
何かを伝えるのがアート
それを感じるのもアート
子どもたちは
巨大な虫と戦い始めた
今日の彼らにとって
ここは戦いの場所のようだ
のびのびと自由に
自分の世界で遊ぶ
作品に触れて遊ぶ事ができるのが
竹のアートの面白いところだ
竹でいろいろなものが作れることを知るのは
子どもにとって新鮮な体験
「太い竹は重たい!」
触って初めてわかることもある
ちょっとした体験から
いろいろな発見をする
こういう環境が
親としてはありがたい
余っていた竹の中から
少しもらって帰る事にした
「竹のアート」の製作は
誰でも参加ができるんだって
いつかやってみたいって
そんな気持ちになってくれるといいな
竹と遊んで 竹を知る
竹を身近に感じさせてくれる
「竹のアート」は
今年もここにある
今回撮影にご協力いただいた間仲さん親子(左)と山崎さんファミリー(右)。保健センターのママ・パパ教室で知り合ったそうです。「産後も一緒に遊んだり、1歳からは保育園も一緒で今は同じ小学校に通っています。」お母さんのお腹にいる時からずっと一緒なんですね。「先日〝みんなの家な学園″主催の農業体験会に参加して、一緒に種まきをしました。」宮代町では年齢に応じた体験イベントがいろいろ開催されるので積極的に参加されているそうです。昨年、間仲さん親子が参加した「みやしろの郷土料理を体験!」という記事もご覧くださいね。(よん) ※今回の記事は、移住された方々からのインタビューをもとに取りまとめ編集したものです。 |