長男が生まれた年の初夏、お姑さんから教えてもらって初山へ。そんなスタッフのお子さんももうすでに成人。いつの時代も子どもたちの健やかな成長を願う気持は変わりませんね。地元に残る伝統行事をご紹介した記事です。
※この記事は「みやしろで暮らそっ」のバックナンバーから反響の大きかったものをリライトしたものです。
(2013年6月特集より)
みなさん初山という行事をご存知ですか?
初山とは、7月1日の富士山の山開きに合わせて行われる行事で、山開きから1年以内に産まれた赤ちゃんの成長を願って、
病にかかりませんように、
災難にあいませんように、
とお祓いをしてもらっていたそうです。
埼玉県の東部地域でも、古くから富士山を信仰する富士浅間信仰が浸透していたようです。写真は、山崎の浅間神社です。こんな風に富士山を模して祭って信仰していたのですね。
神社によっても違うようですが、お祓いをしてもらって、世話人さんに額に印を押してもらうのが基本です。
初穂料をお渡しし、御札とうちわをいただける神社もあるそうです。
昔、宮代町の一部の地域では、三山参りと言って、辰新田の浅間神社、山崎の赤松浅間神社、杉戸町にある河原の浅間神社の三カ所を巡る習慣もあったようです。基本は地元の浅間神社1ヶ所にお参りすればいいみたいですよ。
宮代町で初山参りができるのは、
6月30日 : 和戸浅間神社 (地元の世話人さんや当番さんが印を押してくださるそうです)
7月1日 : 山崎赤松浅間神社・辰新田浅間神社(初穂料をお渡ししてうちわやお札をいただけるそうです)
昔は、7歳まで毎年行ってお参りする風習もあったそうですよ。
七五三ほどポピュラーな行事ではありませんが、赤ちゃんの健やかな成長を願って地元の伝統行事に参加してみるのもいいかもしれませんね。