江戸時代の水田開発の方法を今に伝える貴重な田んぼ「ほっつけ田」。新しい村にある「ほっつけ田」で開催された田植え体験に参加したスタッフの取材記事です。
※この記事は「みやしろで暮らそっ」のバックナンバーから反響の大きかったものをリライトしたものです。
(2016年6月スタッフブログより)
6月に入り、紫陽花がきれいに咲き始めました。
関東はまだ梅雨入り前。おだやかな天気に恵まれて、新しい村 で田植え体験イベントが開催されました。
「ほっつけ田」とは「掘上田(ほりあげた)」が変化したものらしいのですが、昔、沼地だったこの一帯を活用し稲作をする為に、江戸時代から行われてきた水田開発の方法を今に伝える貴重な田んぼなのです。
わくわくしながら待っている間に、参加者のみなさんにお聞きしたところ、東京の代官山や千葉の松戸など、遠くから沢山の方が参加してくださっていました。
宮代町民なら、「広報みやしろ」でこのイベントのことは知ることができますが、遠くから参加した方たちは「田植え体験」で検索して「新しい村」の風景を選んでやって来てくださったそうですよ。
新しい村「村の集会所」に集合して、準備開始。
持参した、汚れても良い靴下に太めの輪ゴムを巻いて、いざ!ほっつけ田へGO!
ほっつけ田に入る前に、新しい村の原っぱにある井戸で、地下水をくみ上げる体験もしました。終わった時には、水浴びをするチビッコ子達もいて、気持ち良さそうでした。
さて、ほっつけ田に到着。
苗を受け取って、いよいよ田んぼへ入ります。
田植えは、みんなで横一列にならんで、ほっつけ田に渡してある紐に付いている目印の通りに苗を3本づつ、しっかり泥の中に差し込みます。
そうしないと、あとで水を入れた時に倒れてしまうそうです。
そして一列植え終わる毎に、ほっつけ田の両脇で、係のおじさん二人がひもを移動。それを繰り返しながら少しずつ植えていきます。
最初は、なんだか汚そう、怖そう。。。と入るのをためらっているお子さんもいましたが、こわごわ田んぼの中に入っていた子も、だんだん泥に慣れて楽しそうな表情に。
飛び出てきた小さなカエルと仲良しになったり、泥の感触を楽しんでいました。
泥は表面は温かく、中は少しひんやりして、何よりあの感触がたまらなく気持ちいい~
夢中になって1時間半、無事に植え終わりました。
ほら!なかなかいい感じでしょ。みんな「また来たーい!」って言っていました。
田植えを終え、手足を洗っていたら、草むしりに来てくれていた「水と緑のネットワーク」さんが、ろうばいの実を見せてくれました。(花はいい香りなんだけど、実は種に毒があるから食べちゃだめだそうです)
それからカルガモの卵もこっそり見せてくれました。
無事にふ化して、ママガモの後を上手に泳いでね
東武動物公園駅から歩いて15分で、こんなに自然と触れあえる町って素敵だと思うのです。皆さんもぜひ遊びに来てくださいね。
詳しくは宮代町のホームページをみてね。
2018年7月に掲載した記事です。