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子育て講座「思いを届けるI(アイ)メッセージ」
2018年2月22日 -
宮島 佐代子 私の子育ては、不安や迷いでいっぱいでした。 でも、子どもたちのお陰でたくさんの人に出会い、 学びそして成長させてもらいました。 子どもが自立した今、今度はお母さんたちの 応援をしたいと思っています。 最後の講座「思いを届けるIメッセージ」をご紹介します。
親が子どもを叱るとき「危ないって言ってるでしょ。いい加減にしなさい!」「何度言ったらわかるの!」という言葉を使うことがあります。主語は隠れていますが「あなた」です。主語が「あなたは~」で始まるメッセージを「YOUメッセージ」と言います。YOUメッセージによって、子どもに伝わるのは内容より「責められている」という感覚です。
人は責められると拗ねたり、怒ったり、反抗する気持ちが湧いてきます。こんな時どうしたらいいのでしょうか。YOUメッセージに対して「I(アイ)メッセージ」というのがあります。主語が「わたしは~」で始まるメッセージのことです。
・わたしはこう思う ・わたしは〇〇してほしい ・わたしは〇〇したい など
Iメッセージを使うと親の本当の気持ちが伝わりやすくなります。子どもを叱るときの親の気持ちには、心配やわかってもらえない虚しさがあります。それを言葉にすると
「危ないって言ってるでしょ。 「危ないことをすると(ママは)すごく心配になるの」
(あなたは)いい加減にしなさい!」
「(あなたは)何度言ったらわかるの!」 「何度伝えてもわかってもらえないと(ママは)悲しい気持ちがする」 このようになります。
子どもは、自分が責められたわけではないので、言葉を受け入れやすくなるのです。
他にも、
「早く片付けなさい!」 「お母さん、散らかっていると落ち着かないの。片付けてくれると嬉しいな」
「どうしてぶつの!」 「お母さんは、ぶたれると痛いからいやだよ。やめようね。」
Iメッセージは慣れない言い方で初めはぎこちないかもしれません。頭に来ている時は言葉の差しかえは難しいですし、Iメッセージが本領を発揮するのはもう少し子どもが大きくなってからです。だからこそ今からIメッセージも取り入れて使い慣れてください。初めの一歩は、「わたしは、~」に続く本当の自分の気持ちを探すことからです。
また、イヤイヤ期は子育て期間でも体力、気力、根気が一番必要です。一人で抱え込まず、家族や周りの人も巻き込んで乗り越えてください。子育てひろばでお会いするのを楽しみにしています。