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  • 兄弟ゲンカは悪いこと?

    2019年9月1日
  • アバター画像 栗原 富智枝
    子育て支援センター げんきっ子で相談員をしています。「子どもにとって大切なこと」それはゆったりとあたたかく子どもの成長を見守る回りの大人の存在です。「早く寝てくれないかな」「早くおしゃべりが上手になってほしいな」など小さな不安や迷いがあったらどうぞ遊びに来てください。

    皆さん、こんにちは!酷暑の毎日でしたが、夏休みはいかがでしたか?
    「子どもは夏に成長する」と言いますが、日焼けをして一回り大きくなったお子さんの姿に皆さんも実感しますでしょうか?

    さて、夏休み中は、普段幼稚園や小学校に行っている兄弟ともずっと一緒に過ごし、にぎやかを通し越してイザコザする一幕も多かったのではないでしょうか。おもちゃやゲームの順番を守らなかったり、ここは私の陣地!など縄張り争いから壮大な兄弟ゲンカに発展したり…そんな時に親はどう関わったら良いのでしょうか。

    〇まずはヒートアップした場を落ち着かせる
    〇兄弟それぞれの言い分を平等に聞いてあげる
    〇ケンカに発展した状況を聞き、同調してあげられる点・同調できない点を伝える
    〇子ども達が小さい場合「こうしたら?」と解決案を提案する
    〇「お兄ちゃんだから・お姉ちゃんだから我慢しなさい!」には気を付けて

    ケンカが日常的に起きると、つい親も頭ごなしに怒ってしまいます。そんな時には親にもアンガーコントロールが必要です。まずは「深呼吸」をしてから子ども達に接してみましょう。

    また、下の子の理不尽な振舞いが原因なのに、上の子に我慢をさせてケンカの幕を閉じることもありますよね。上の子は納得できなくてブーイング!ということもあるのでは?そんな時は、その日の内に上の子と二人だけになる時間をつくり、「いつもありがとうね~」とギュっとハグしてください。上の子のフォローは重要なポイントですので、忘れずに!

    さて、もともとケンカとは「やりたい事があり、それを相手に伝える事が出来る」ということです。ただし、自分の気持ちに比重が置かれ、相手の気持ちにまで思いが及ばないからケンカに発展する。つまり、未熟なコミュニケーションの結果であり、悪いことではありません。親としては、ケンカを通じて「自分の欲求を我慢させる」と同時に「どうやって自分の想いを相手に伝えたら良いか」と、子どものコミュニケーション力を伸ばす良い機会です。

    従来日本の幼児教育は、協調性を重んじて我慢強さ・思いやりなどの「自己抑制」の発達に重点が置かれ、自分の気持ちを相手に伝える「自己主張」は、わがままと受け止められてきました。その結果からでしょうか、日本人は自己主張が苦手というネガティブな評価を海外から受けています。

    しかし、子どもたちの生きるグローバル社会においては、自己抑制だけでなく自己主張とのバランスが大切になっていきます。その為にも兄弟ゲンカを頭ごなしに叱るのではなく、より上手なコミュニケーションの取り方の指導として、親が導いて欲しいと思います。兄弟ゲンカは集団生活に入る前の社会体験と捉えて、悪いことばかりではないと考えるようにしたらいかがでしょうか?

    ここで、一人っ子のお子さんの場合はどうしたらよいか(我が家は一人っ子です)。親戚のお子さんと過ごす機会を多くすると、気兼ねなくケンカもできます。また、同じく一人っ子のお子さんと「常に親が介入せず、ケンカも良しとする」と保護者同士が相談するのも一案ですね。

    子育て支援センターげんきっ子(国納保育園内)相談日 火曜日・金曜日9~12時