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手抜きじゃないのよ「一汁一菜」
2020年5月29日 -
栗原 富智枝 子育て支援センター げんきっ子で相談員をしています。「子どもにとって大切なこと」それはゆったりとあたたかく子どもの成長を見守る回りの大人の存在です。「早く寝てくれないかな」「早くおしゃべりが上手になってほしいな」など小さな不安や迷いがあったらどうぞ遊びに来てください。 皆さん、こんにちは!
新型コロナウイルス感染症の予防で三密を避けての生活が続いている中、何よりも「食事作り」が負担になっていませんか?普段はお料理好きでも「ご飯まだぁ~!」「お昼はなにぃ~!」と子ども達から度々聞かれたら、それはイライラしますよね。離乳食中の子どもがいたら手がかかるので尚更です。情報番組やSNSでは「こんな時だからこそ家族で楽しみましょう」と凝った料理を紹介しています。小麦粉から作る手打ちうどん、生地から作る本格ピザなど。
もちろん時間に余裕のある時に、いろいろ挑戦するのは楽しくて美味しそうですが…実は、この手の情報が皆さんのプレッシャーになっていませんか?
今回ご紹介するのは『一汁一菜でよいという提案』です。著/土井善晴氏
これは普段の食事は手間をかけず「ごはん」を中心とした「汁→みそ汁」と「菜→おかず」それぞれ一品を合わせた和食スタイルで充分だ!という提案です。
イメージとしては旅館の朝食ですね。ご飯、みそ汁、鮭の切り身です。家庭の食卓に毎日いろいろな料理を並べるようになったのは戦後からです。戦後経済が上向くと食卓の豊かさが幸せな家庭とみなされました(当時の主な家庭の母親は専業主婦)しかし、新型コロナウイルス感染症を別にしても、私たちの生活は変わってきています。女性は子どもを授かっても働き続ける時代。飽食で健康を害する時代。便利さの裏で食品ロスという新たな問題もあります。
そこで『一汁一菜でよいという提案』です。元々日本人は、日常を表す「ケ」と非日常を表す「ハレ」とを分けて考えてきました。食事においても毎日の食卓に複数のおかずを作るのではなく、普段は「ケ」の一汁一菜を基本とする。そして「ハレ」の日や「気力、体力、経済、時間」に余裕のある時に、おかずを数種類作るのはいかがでしょうか。
働くお母さんが多い中「食事に手を掛けるのが愛情」という高いハードルから、そろそろ解き放される時期かもしれません。
何より一汁一菜は、
①時短になり生活に余裕が生まれる
②健康でいられる
③誰でも簡単に作れる
④冷蔵庫の残り物は何でもみそ汁の具になるので食品ロスが減少する。
とても合理的で時代に合った考え方だと思いませんか。ところで栄養が足りないのでは?と思ったら、みそ汁を具沢山にして補いましょう。冷凍食品のミートボール、焼売、餃子やサバの缶詰を入れるとグッと豪華になりますよ!
最後に、我が家のみそ汁の手抜き常備品をご紹介します。野菜がない時にも便利です。
・出汁(取り出さずに食べる)煮干しは粉末、昆布は細切り
・冷凍保存(凍ったまま鍋へ)油揚げのザク切り、えのきだけザク切り(出汁がでる)
・乾物(水で戻さずに鍋へ)わかめ、お麩、切り干し大根、小さく切った高野豆腐
・トッピング(食べる直前にかける)鰹節、すりごま、青のり、もみ海苔、七味唐辛子●子育て支援センターげんきっ子(国納保育園内)相談日●
火曜日・金曜日9~12時
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