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子育て講座「聴いているつもり」の子どもの話
2017年8月19日 -
宮島 佐代子 私の子育ては、不安や迷いでいっぱいでした。 でも、子どもたちのお陰でたくさんの人に出会い、 学びそして成長させてもらいました。 子どもが自立した今、今度はお母さんたちの 応援をしたいと思っています。 先日開いた子育て講座の内容をお知らせします。一回目は5月25日「聴いているつもり」の子どもの話。話す人と聴く人の両方を体験しながら、子どもの話を積極的に聴き、思いを受け止める聴き方について考えてみました。
私たちは、人と接するとき「言葉」だけでなく、表情やジェスチャーなども加えた総合的なコミュニケーションをとっています。他にも視線、身振り、手振り、声のトーン、姿勢、相手との距離などは、非言語コミュニケーションと呼ばれ、無意識に使われていますが、言葉以上に相手に伝わりやすく、それらの違いで聴いているつもりでも話している方は聴いてもらってない感じを受ける時があります。
例えば、子どもが話しかけてきたとき、忙しいとつい目を合わせずに適当に相づちを打ったり、気のない返事をすることがあります。体験を通して参加者の皆さんは、「悲しくなった」「話をする気持ちが無くなった」と言っていました。反対に話しやすく、会話が広がり楽しかったのは、うなづいてくれたり、「あ~そうなんだ」と共感され、表情もやわらかに聴いてもらった時だそうです。聴いていることを伝える基本的な非言語コミュニケーションをいくつかあげてみます。
視線・・・子どもの様子から、「聴いてもらいたい」というメッセージを受け取った時は、なるべく視線を合わせて子どもの話を聴くように心がけましょう。
表情・・・視線を含む表情は、相手にもっとも大きな影響を与えます。向き合って座っていても、表情がかたければ「聴きたくないのかな?」と思わせてしまいます。できるだけやわらかな表情を大切にしましょう。
身振り、手振り・・・相手と同じ身振り、手振りは安心感を与えます。また、腕組みや足組は警戒や拒絶ととられることがあります。
声の調子・・・・言葉の意味を大きく変えます。「いいお天気ね」とうれしそうに言うとお天気がいいことを喜んでいるように聞こえるし、沈んだ調子で言うと「日焼けが怖いのかな」などと受ける印象が違ってきます。子どもにとって大切なのは、「受け止めてもらえたと実感できること」です。日頃、無意識に使われている非言語コミュニケーションですが、意識をして使ってみてください。
子育てひろばでお会いするのを楽しみにしています。