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全ての基本は挨拶から
2019年7月1日 -
栗原 富智枝 子育て支援センター げんきっ子で相談員をしています。「子どもにとって大切なこと」それはゆったりとあたたかく子どもの成長を見守る回りの大人の存在です。「早く寝てくれないかな」「早くおしゃべりが上手になってほしいな」など小さな不安や迷いがあったらどうぞ遊びに来てください。 皆さん、こんにちは!梅雨と夏の合間の気候の変化が大きい季節になりました。子どもたちの健康管理に気を付けながら家族全員、元気に梅雨を乗り切りたいですね。
さて、皆さんのお宅では『おはよう』『いただきます』『行って来ます』等、挨拶をかわしていますか?家庭での躾という面だけでなく人間関係の『コミュニケーション』において基本になるのは挨拶です。誰でも笑顔で挨拶をされると気持ちがいいですよね。
しかし、近頃は『知らない人と話をしてはいけない』と教えている傾向もあり挨拶を交わす機会が少なくなっています。これは仕方のないことですが、だからこそ家庭での挨拶の習慣を大切にしたいものです。家庭での挨拶は躾と言う程のことではなく、周りの大人が笑顔で挨拶を交わしていれば子どもは自然に身に付きます。挨拶に限りませんが、まず大人が手本を見せるのです。そして、子どもが元気よく挨拶ができたら褒めることもポイントです。『○○ちゃん、大きな声で【おはよう】が言えて偉いね』と、大げさに褒めてあげましょう。褒めポイントは『大きな声で、笑顔で、目を見て、姿勢よく、丁寧に』等。
また更に、ひと言つけ加えると挨拶がもっと楽しくなります。
『○○ちゃんに元気に【おはよう】って言われると今日もいい日になりそうだわぁ』と、元気な挨拶をされると『嬉しい、気持ちがいい、元気になる、良いことありそう』など会話を続けてみてください。きっと子どもは満面の笑顔になり『挨拶って気持ちがいい』と思うでしょう。家庭は小さな社会です。馴れ合いにならずに元気な挨拶を交わすことが大切です。では、家族以外の外の世界での挨拶はどうでしょうか。小さな頃から保護者が知り合いに会う都度に笑顔で『おはようございます』と頭を下げる姿を見ていれば、子どもは興味を持ちます。しかし初めから上手に出来るわけではありません。子どもそれぞれの個性があるので恥ずかしがり屋や内弁慶の子どもには、家族以外の人と対面することすら苦手なことかもしれません。そんな時は焦らず、無理強いしないことがポイントです。保護者が子どもの手を取って一緒に『おはようございます』と頭を下げ『バイバイ』をすれば立派な挨拶です。初めはそこからでいいのです。声が出ていなくても『○○さんの顔を見て挨拶できたね。偉かったね』『バイバイが上手だったね』など、何でもいいので必ず褒めてあげましょう。①姿勢を正して②相手の目を見て③大きな声で『おはようございます』と言って礼をする。こんな立派な挨拶を初めから目指す必要はありません。
挨拶は特別なことではなく普段の生活で当たり前のこと。『挨拶を交わすって気持ちがいいね』と家庭の中で学んでいけば、自然と笑顔で元気な挨拶が身に付くものです。近頃は習い事や勉強に熱心な家庭も多くなっていますが、その前に大切なのは生活習慣や生活マナーです。それぞれの家庭が持つ『価値観や道徳観』を子どもが幼い時期から、保護者が手本となり示し伝えることが大切です。子どもの成長を焦らずにゆっくりと見守っていきましょう。子育て支援センターげんきっ子(国納保育園内)相談日 火曜日・金曜日9~12時