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ことばの発達~人は分かり合うために話す~
2024年2月1日 -
原嶋 朋子 子どもたちは「宝物」だと思います。 その子どもたちを育てているみなさんも「宝物」です。 「孤育て」ではなくいっしょに楽しく大切に「子育て」しましょう。 そのためにお手伝いをさせて頂きたいと思ってお持ちしています。 「ことば」についての相談を受けることがありますので、「ことばの発達」についてお話ししてみたいと思います。
何気なく使っていることばですが、ことばには3つの意味があります。
1:言えることば (音声言語)
リンゴ、というように声に出して言うことば
2:わかることば (内言語・概念)
リンゴは赤い、などリンゴについて知っていること
3:コミュニケーション(自分の気持ちや考えを伝えたいという気持ち)「言えることば」になるための順番は「理解が先、言えるのはあと」です。
上の図のように、わかることがら(ことばに関連した体験・行動)、わかる言葉(ことばの理解)がたくさん蓄えられてその上に「言えることば」が表面化します。ことばが言えることだけに注目せず、焦らずに水面下の部分を大きくすることが大切です。水面下を大きくするために大切なのは、大人がことばを使って子どもと気持ちが通い合うことです。
子どもに「自分の気持ちをわかってくれる」という安心感の体験を重ねましょう。
泣いたときにあやしたり、声を出したときに反応したりすることが「ことば」につながります。子どもと一緒にことばを育てるためにできることは、
・子どもが注意を向けるものに大人が合わせる
子どもが車を見ている時に「車だね」と声を掛ければ、それは「車」だとインプットされます。
・ことばを育てるあそびの役割
抱っこして揺らす、たかいたかい、など体を使って遊ぶことで脳への刺激となり脳の配線が進みます。
(強く揺することは脳にダメージを与えることになりますので注意してください)
・ことばを育てる絵本の役割
絵本は大人と子どもがいっしょに気持ちを分け合い楽しい時間を共有することができます。いちばん大切なのは「伝えたい気持ち」を育てることです。そのために周囲の大人が「良い聞き手」であることも大切です。ことばの発達は、徐々に言えることばが増えたり、急にことばが増えたりなど「個人差」が大きいです。焦らずに「わかることがら」「わかる言葉」の体験を増やせるといいですね。
「ひろば」で遊ぶことも貴重な体験です。いっしょに遊びましょう。お待ちしています。子育て相談は月曜日、乳幼児すくすく相談は水曜日の9時から12時
子ども家庭相談は木曜日13時から16時です。