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自分の意見は選ぶ楽しさから
2018年8月17日 -
宮島 佐代子 私の子育ては、不安や迷いでいっぱいでした。 でも、子どもたちのお陰でたくさんの人に出会い、 学びそして成長させてもらいました。 子どもが自立した今、今度はお母さんたちの 応援をしたいと思っています。 親の願いの中に子どもには「自分の意見や考えを持ってほしい」、「思っていることを伝えられるようになってほしい」というのがあります。どうやったらできるようになるのでしょう。「自分の意見はきちんと言いなさい」と言ったところで、子どもはまだ知識も言葉も豊富ではありません。そこで、あらかじめ親が選択肢を用意し、子どもが意見を言いやすくして、小さな体験を積み重ねていく方法があります。
1.最初は二択から始める。例えば、着替えの時は、「今日はどの服を着たい?」ではなくて「今日は赤いTシャツと青いTシャツ、どっちが着たい?」と聞いてみる。夕食は、「何が食べたい?」ではなくて「ハンバーグとスパゲティ、どっちが食べたい?」と聞いて選ばせる。
2.選ぶことに慣れてきたら、年齢や事柄に応じて、親が「こういうのもあるね」と選択肢を増やす。積み重ねていくと好みや特性に気づくことができる。
3.そのうちに二択ではなく「どの服がいい?」の質問に変えてみる。子どもの方から「赤いTシャツが着たい!」という強い気持ちや別の選択肢が出ることもある。そこで、注意することは
*「どっちにするの?早く決めなさい!」と急がせたり、責めたりせずに子どもが考える時間を与えること。子どもは葛藤しながら成長していく。
*「ママはこっちが良かったのに・・・」と子どもが出した答えに文句をつけないこと。毎日の生活に取り入れることで選ぶことが楽しく、楽になって、自分の選択に自信が持てるようになります。自分で何かを選ぶというのは自分らしく生きるために大切なことです。子どもに選ぶチャンスを用意してあげましょう。それが、自分の意見や考えを持ち、思っていることを伝えられるようになることにつながっています。将来、中学生や高校生になった子どもが「私は○○○と思うの。お母さんはどう思う?」と素直に自分の意見が言えて、親の意見も求められる関係になったら素敵ですね。
まだまだ暑い日が続きます。どうぞお体を大切にしてください。