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子どものゲーム事情
2020年3月2日 -
栗原 富智枝 子育て支援センター げんきっ子で相談員をしています。「子どもにとって大切なこと」それはゆったりとあたたかく子どもの成長を見守る回りの大人の存在です。「早く寝てくれないかな」「早くおしゃべりが上手になってほしいな」など小さな不安や迷いがあったらどうぞ遊びに来てください。 皆さん、こんにちは!
あちらこちらで花が咲き、一段と春めいてきました。今年は新型コロナウイルス感染症の予防で、「手洗い・うがい」が徹底されていた為、例年に比べてインフルエンザにかかる人が少なかったと聞きます。やはり普段から「手洗い・うがい」の習慣が大切ですね。先日、友人の小学生のママからゲームについて相談を受けました。
① オンラインゲームを夜8時から友達と約束をしてプレイしたがる
② ゲーム内容は、小学生には許可されていない「年齢制限15才」の戦闘ゲーム
③ ボイスチャットを使い、言葉遣いは「カス、死ね、殺せ」など乱暴に
④ 我が子には許可していないが、仲間内で流行っているので仲間外れにならないか心配皆さん、どう思いますか?「ゲームは未だ先のこと」とお考えでしょうか?
最近は、赤ちゃん用の無料アプリや幼児用ゲームも種類が豊富です。病院でおとなしくしてくれるから便利!と「スマホ育児」なる言葉も聞かれるようになりました。生まれた時からデジタル機器に囲まれた子どもを「デジタルネイティブ」と呼ぶそうです。正に皆さんのお子さんはその世代ですね。だからこそ、子ども向けゲームやYou Tubeには「どんな種類があるのか」「メリットは何か」「どんな問題に発展する可能性があるか」等を保護者として子どもの成長を見据えながら、各家庭で話し合っておくことが大切となります。さて、冒頭のゲームの問題に戻りましょう。
「うちは駄目」の一言では、子どもは納得しないので丁寧に説明するよう助言しました。
先ず①時間の問題は、「夜8時に小学生が公園に集まってゲームしよう」と同じこと。夜8時は「家庭の時間」就寝前のひと時です。友達と遊ぶ時間ではありません。
②年齢制限があるのは内容が相応しくないためです。ゲームには、「CEROレーティング」という対象年齢を区分する制度があります。性表現、暴力表現、反社会的行為表現などを審査の上での区分ですから、それを親が黙認するのはNGです。小学生の喫煙・飲酒は黙認しませんよね。
③戦闘ゲームは、チームで敵を倒すので興奮しボイスチャットの言葉は乱暴になりがちです。普段の生活で友達を傷付ける言葉遣いに発展しかねません。また、知らない大人との会話や自宅の背景の声が響いてしまう問題などもあり、注意が必要です。
④仲間外れの問題が一番悩ましいですが、実は友達の家庭でも困っているかもしれません。保護者同士が相談して平日の夜は控える等、一定のルールを作るよう助言しました。その他にも
★今、戦闘中だからやめられない!という長時間問題
★基本無料ゲームでも優位に遊ぶための課金問題
★現実の友達をブロック・削除するいじめ問題
★ゲーム内容による心身への影響
など…
保護者が知っておくべき現状があります。偏見や善意ではなく子どもの世界を把握して、便利な物と警戒が必要な物を分けて子どもに与える。これからのIT時代には、そのような判断が保護者に求められてきます。そして何より大事なのは、手本として親の背中を見せる事。保護者の方のスマホ利用を今一度ふりかえってみましょう!
●子育て支援センターげんきっ子(国納保育園内)相談日●
火曜日・金曜日9~12時